ご挨拶
当院は、平成3年1月、「外来でできる限りの最良の小児医療を提供する.」という理念のもと、山形市立病院済生館の医師であった勝島矩子により設立されました。
以後、感染症をはじめとして、気管支喘息、てんかん、内分泌疾患(低身長、甲状腺疾患)等の広範な疾患をカバーし、地域医療に貢献してきました。理念を言い換えると1.5次医療を担う、ともなりますが、脱水症、肺炎、喘息発作も積極的に点滴を行い、入院となることも多い状態も外来で治療してまいりました。
平成13年、勝島矩子が病に倒れ、医師勝島史夫、勝島由利子と山形大、東北大の応援医師により医院を継続し、平成18年10月より勝島史夫を理事長として継承しました。これまで応援してくださった諸先生方、また継続して来院してくださった患者様には、この場をお借りして深く感謝を申し上げます。
当院では子供の病気で最多の感染症を、ウイルスの培養同定を行いながら正確に診断しています。治療にあたって耐性菌対策として抗生物質の適正使用を心がけ、必要のないウイルス感染症には極力投与を控え、抗生物質が必要な細菌感染症は見逃さない方針で、厳選された処方を行っております。
さらに県衛生研究所、国立ウイルスセンター、山形大学医学部感染症学講座と提携し、臨床研究を行っております。
またこれまで通り肺炎、気管支炎、脱水症は点滴を行い、入院とならないように努力しています。喘息、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、食物アレルギー、起立性調節障害、過敏性腸症候群、頭痛、夜尿などの慢性疾患に力を入れ、微妙で多彩な症状を改善するべく漢方を取り入れています。
無熱性けいれん、失神には脳波検査を行っております。
発疹は、おむつかぶれ、とびひ、水いぼ、虫さされからアトピー性皮膚炎まで幅広く診ています。
史夫はアレルギー疾患、起立性調節障害、頭痛腹痛、治らない咳、等に注意して診療しています。由利子の専門である小児内分泌疾患(低身長、甲状腺疾患)は外来で治療を行っております。
不登校、心身症の相談、発達障害の診断、支援なども随時行っております。
子供のことはまず小児科へ、というのが小児科の元来のあり方であり理想像ですが,私達はそれに近づけるよう、日々努力してまいります。